2026/07/11

茗荷谷が登場する物語

 茗荷谷が登場する短編小説を紹介します。

『茗荷谷の猫』著:木内 昇 文春文庫


 幕末から昭和30年代の時間の流れの中で、巣鴨、南品川、茗荷谷、市谷仲之町、菊坂、浅草、池袋、池之端、千駄ヶ谷を舞台に、無名の主人公達が営んだささやかだけどしっかりとした人生を、九つの短編で編み上げられた連作。

 各編の主人公の消息や痕跡が後編にさりげなく出現するため、3編目の「茗荷谷の猫」も、それだけ読んでも判らなかったことが、全編を読み終えると、深い余韻をもって与えられます。